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背中の中心を通る脊椎の構成と腰痛の原因

 

背中の中心を通る脊椎は頭蓋骨の下から

1.頚椎(けいつい)

2.胸椎(きょうつい)

3.腰椎(ようつい)

4.仙骨(せんこつ)

5.尾骨(びこつ)

という5つの部分から構成されています。

このうち1.~3.までは椎骨という小さな筒状の骨の連続で形成されていて、頚椎(椎骨7個)、胸椎(椎骨12個)、腰椎(椎骨5個)の椎骨24個が連なっています。

その下にある仙骨と尾骨は、成人になるとそれぞれ1つの骨に固まり、動くことはありません。

人がリラックスした状態で立っている時、横から見ると生理的湾曲という緩やかなS字状のカーブを描いています。

重い頭を支えながらバランス良く立ったり、運動時に受ける衝撃などを和らげるためこのS字状の生理的湾曲が重要になります。

椎骨を横から見ると、お腹側の椎体(楕円)と背中側の椎弓(複数の突起と脊柱管(せきちゅうかん))から構成され、脊柱管には、脊髄、馬尾、神経根という脳とカラダをつなぐ重要な神経が通っています。

脳から首、そして背中へとつながっている脊髄は、第1腰椎のあたりで細かく枝分かれしていて、その細かい神経の束は、馬の尻尾に似ていることから馬尾と呼ばれています。

馬尾は臀部や下肢の連動や知覚などをつかさどっていて、排尿や排便を調節する神経です。

この馬尾が左右に分岐した神経の束を「神経根」といい、腰椎には5個の椎骨があるので左右の合計10箇所の神経根が出ています。

この神経根は、太腿の前面を通る大腿神経と裏側を通る坐骨神経に分かれ、坐骨神経はさらに膝下へとつながっています。

そのため、腰に大きな圧力(負担)が掛かると、様々な神経の圧迫を受け痛みが発生する原因になりかねません。

特に馬尾を囲んでいる硬膜や神経根の付け根には非常に敏感であるため、腰痛を訴える方がとても多いのではないでしょうか。

しかし、何故様々な神経の圧迫を受けるのでしょうか。 

腰痛は年齢に関係なく、若い人でも腰痛に悩まされる方がとても多いです。

若いのにどうして?

また、腰痛を経験する人が後を絶たないのは何故?

その原因は日頃からの姿勢にあります。

当院の施術を受けられた大半の方は姿勢が良くありませんでした。

詳細については、こちらでご確認ください。

姿勢のお手本は、3歳~4歳児の立ち姿勢です。

くるぶし、大転子、肩峰、耳がほぼ一直線上にあり、重たい頭や上肢をバランス良く支えています。この姿勢が負担の少ない姿勢です。

大人になると筋力が発達してしまうため、多少無理な姿勢をしていても気付かずに過ごしてしまいます。でも、何処かの筋肉に負担が掛かっているため、やがて一番弱い箇所に痛みとして表れます。

ただ、これも単なる症状ですので、その原因は他にあります。

 

この記事をご覧頂いたアナタ様が、1日も早く元気なお体を取戻して頂けますよう、願っています。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

坂本忠幸  

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