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筋肉と疲労物質の関係

運動後の筋肉内には疲労物質「乳酸」が溜まります。

疲労物質とは、運動後に血中で増加する「筋肉疲労と関係のある物質総称」で、運動時の筋肉のエネルギー代謝に関係する代表が「乳酸」です。

乳酸はブドウ糖を分解してエネルギーを作る時に筋肉中にできます。

筋肉内でブドウ糖は分解してピルビン酸という物質になります。その後、酸素が十分に利用できた場合は、ピルビン酸から乳酸になります。 ので、出来た乳酸は筋肉内から血中に流れ出します。

筋肉中に乳酸が残ると疲労感が残ります。

クールダウンには、乳酸が筋肉から血中へ放出する効果があります。

筋肉中の乳酸濃度が一定の値を超えると筋肉は収縮することが出来なくなります。マラソンや駅伝で走者が急に走ることが出来なくなった時は、関節や腱の痛みに加えて、筋肉内の乳酸の上昇が関係しているようです。

筋肉を早く何回も動かすと、筋肉への酸素供給量が間に合わずに酸素を使わない無酸素呼吸を始めます。

この状態で運動をやめると筋肉内に乳酸が残ることになり、筋肉内に残った乳酸が神経を刺激するのが筋肉痛です。

血中の乳酸を除去することが、筋肉内の乳酸の残存を減らすことになります。

筋肉が酸素を十分に使うことが出来ない無酸素運動では、血中の乳酸が増加します。

一番簡単な有酸素運動は「歩くこと」です。

運動後のクールダウンはとても重要ですので、乳酸を筋肉中に残さないためにもストレッチやゆっくり歩くことをしてみては如何でしょうか。

ちなみに、無酸素運動後に有酸素運動を一定時間行なうと、血中の乳酸を除去する速度が速くなります。

<痛みは悪循環する>

痛み→筋肉や血管の緊張→血行の悪化→発痛物質の蓄積→痛みの悪化という、痛みの悪循環がある。

ですので、悪循環に陥らないようにすることが必要です。

痛みの物質:乳酸、ブラジキニン、カリウムイオン、水素イオン

補修物質:フィブリン

凝りや痛みを感じたら、我慢や無理をせずに早めに改善してカラダの痛みの悪循環に陥らないようにケアしてあげてください。ケアが難しい場所もありますが、ある程度はストレッチなどで改善させることも可能ですので、改善の意識を持って実行してみてください。

この記事をご覧頂いたアナタ様が、1日も早く元気なお体を取戻して頂けますよう、願っています。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

坂本忠幸 

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