ジョギングやマラソンなどで発生する膝の障害を、一般的にランナー膝と言いますが、ここではランナー膝を膝蓋大腿関節症として説明します。
大腿四頭筋(太ももの筋肉)に力が入る事で、膝にどんな変化が発生するのか。
膝関節を伸ばした状態で太ももに力を入れてみて下さい。
力を入れるのと同時に、太ももの筋肉が硬くなり膝蓋骨が上の方へ移動します。
通常の人は、大腿四頭筋が収縮する際には膝蓋骨は上方向に移動します。
しかし、膝蓋大腿関節症と呼ばる傷害は、その上方向に移動した膝蓋骨が原因となって発生する障害です。
上方移動した膝蓋骨が大腿骨(膝関節から股関節までの骨)とぶつかり、擦れ合う事で炎症を起こしてしまうのです。
炎症を起こした初期には、特に痛みを感じる事も無く普通に走ることができますが、ランニング後の安静時に痛みが増幅してくる場合があります。
この症状が更に悪化すると、座っている状態でも膝部に不快感や痛みを生じ、こわばるように感じることもあります。
ランナー膝は構造的な異常が原因で起こることが多いのですが、脚の筋肉の凝りやカラダ全体のバランス不良(走り方、着地の仕方やО脚)などが原因と思われます。例えば、太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)が硬い、アキレス腱が硬い、膝の安定に役立つ太ももの筋力が弱いといった原因なども考えられます。
スポーツの前後には必ずストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めてトラブルが発生しないよう筋肉のトレーニングを心掛けてください。
この記事をご覧頂いたアナタ様が、1日も早く元気なお体を取戻して頂けますよう、願っています。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
坂本忠幸
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