座ってする仕事は、立って行う仕事に比べて楽な印象はありますが、長時間デスクワークなどで座りっぱなしの仕事をしていると、カラダの血行も悪くなり、肩や腰を中心とした筋肉が疲れてきます。
これは、その姿勢を維持するために筋肉が頑張り続けた結果、筋肉が疲労してくるからです。
このような筋肉の状態は柔軟性の低い、つまり「凝り固まった状態」です。
通常、私たちのカラダは心臓のポンプ作用によって血液を全身に送っていますが、それだけではなく、歩いたり走ったりすることで、筋肉が伸びたり縮んだりして筋肉内に走っている血管に圧力をかけて血液を送り出す作用もしています。
つまり、筋肉は「第二の心臓」とも言えます。
長時間座ったままでいると、筋肉はその姿勢を維持するために、力を出し続けて収縮しています。この状態は、筋肉のポンプが「ギュッ」と縮んだ状態となっています。この状態では、筋肉内の血管の血流が悪くなり、筋肉に酸素や栄養素を供給したり疲労物質を流したりする機能が低下して、更に筋肉の柔軟性の低下が起こってしまいます。これがいわゆる「凝りの状態」です。
そこで、凝った筋肉をストレッチや運動することで伸ばしてあげて、筋肉をほぐし、血流を良くして栄養を行渡らして疲労を回復させるのです。
筋肉は凝り固まってしまうと、なかなか元の柔軟な状態に戻りにくく、しつこい凝りや痛みなどの原因になってしまいます。
日常生活の中で筋肉が凝り固まってしまう前に、その筋肉を意識して軽めのストレッチや運動をするだけでとても効果的に作用します。
具体的なストレッチの方法などは、「のびのび体操やPNF」に掲載していきますので、そちらをご参考にしてください。
のびのび体操やPNFのポイント
- 時間は15秒から20秒ぐらいを目安に。
- 呼吸は止めない。
- 1回だけではなく、3回ぐらい行う。
- 疲労の蓄積は自覚しにくいもの「30分に一回の気分転換」のつもりで習慣づける。
- ストレッチだけでなく首、肩、腰を動かす事を心がける。
- 翌日に疲労を残さないためにも、ご自宅でのストレッチがとても効果的。 ※特に風呂上がりは血行も良く、筋肉も伸びやすくなっているので効果抜群!
疲労は、日頃のちょっとした心がけで、かなり予防できるものです。
一生懸命仕事をするのはもちろんですが、疲労がたまって集中できなければ仕事の効率も落ちてしまいます。
ご紹介したストレッチ方法は疲労の予防・回復だけでなく、気分転換、リラックス効果もありますので、日常生活に取り入れて、習慣にしていくように心がけてください。
快適なカラダづくりの秘訣は、自分の心がけ次第だと思います。
この記事をご覧頂いたアナタ様が、1日も早く元気なお体を取戻して頂けますよう、願っています。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
坂本忠幸
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